ボッチャとは

 

ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。

ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのカラーボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。
障害によりボールを投げることができなくても、勾配具(ランプ)を使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できます。
競技は男女の区別なくBC1~BC4のクラスに別れて行われ、個人戦と団体戦(2対2のペア戦と3対3のチーム戦)があります。

 

クラス分けと競技種目

コート

競技は、12.5×6mのコートで行われ、選手は2.5m×1mのスローイングボックス内でプレーをします。
個人戦ではボックス3、4(3が赤、4が青)、ペア戦ではボックス2~5(2、4が赤、3、5が青)、チーム戦ではボックス1~6(1、3、5が赤、2、4、6が青)を使用します。

ゲームの流れ

1. コイントスで先攻後攻を決め、先攻サイド(赤)がジャ
  ックボールをコートに投げ入れます。(ジャックボ
  ールがジャックボール無効ゾーンに止まった場合、サイ
  ドライン、エンドラインを超えた場合は、相手側にジャ
  ックボールを投げる権利が移ります。)

2. 続けてジャックボールを投げた選手が最初のカラーボー
  ルを投げます。

3. 次に相手側のサイド(青)がカラーボールを投げます。

4. それ以降は、ジャックボールより遠い距離にあるカラー
  ボールの側がボールを投げます。赤・青どちらが遠い距
  離にあるかは審判が判断し、選手に指示板で伝えます。

5. 両チームがすべてのカラーボールを投げ終わった時点で
  1エンド終了し、得点をつけます。
 

〈得点の数え方〉右記図解参照

・ジャックボールに一番近い相手のカラーボールよりも、
 さらに近い位置にある自分のカラーボールが、それぞれの
 ボールにつき1点となります。
・異なった色の2個以上のカラーボールがジャックボール
 から一番近い位置に等距離にあった場合は、各ボールに
 つき1点となります。


6. 2.~5.を個人戦・ペア戦は4エンド、チーム戦は6エンド
  行います。2エンドは青、3エンドは赤、4エンドは青と
  交互にジャックボールを投げてゲームを開始します。

7. すべてのエンドを終了した時点での赤・青の得点を計算し、勝敗を決めます。
  同点の場合は、ジャックボールをクロスに置いた状態からタイブレーク(もう
  1エンド)を行います。


・コート外に出たボールはアウトボールとなります。(オンラインはアウトボールと
 なります。)
・ゲーム中にジャックボールがコート外に出た場合は、コート中央のクロスに置きます。
・持ち時間は、1エンドにつき個人戦の場合、BC1は5分、BC2・BC4は4分、BC3は6分。
 団体戦の場合、ペア戦BC3は7分、ペア戦BC4は5分、チーム戦は6分。団体戦は
 1ゲーム1チーム1回のタイムアウト(2分間)が認められています。
・ボックスの外やスローイングラインを踏んでボールを投げたりした場合は、ペナル
 ティ(反則)となり、相手側にペナルティボール2球が与えられます。(勾配具を使用
 する際は、勾配具の端がスローイングラインを空間上で越えていてもペナルティと
 なります。)ペナルティで投球したボールはアウトボールとなります。(反則球の
 除去)
・ランプスを使う場合、介助者にランプスを持ってもらい、選手が介助者に指示を出し
 て自分の意思を介助者に伝えることができますが、介助者はゲーム中に選手に指示を
 出したり、会話によるコミュニケーションを取ったり、コート内を見るなどはできま
 せん。そのような行為があった場合はペナルティとなります。
 

ゲームの流れ(図解)